中小企業の結合体である中小企業組合は、これまで時代の要請に応じ、中小企業の近代化、合理化に大きな貢献をして来ましたが、近年中小企業を取り巻く環境条件は大きく変化しつつあり、個々の中小企業はもちろん中小企業組合にも新たな対応を迫られております。なかでも設立後20年、30年の歴史を経た一部の組合では活力低下しているものの存在が指摘されるとともに、組合員意識の変化や組合員間格差の拡大など、組織内での不協和音も高まっていると云われ、多くの組合で程度の差これあれ運営上の諸問題を抱え目標が希薄になっていると危惧されております。
したがって、80年代の中小企業組合には新しい時代環境の中で、一層の努力に加え、新しい活動の展開が求められており、それぞれの組合において新しい時代の要請に応じた組合機能の十分な発揮、新しい事業活動の探求、更には組合運営面での適正化・活性化のための見直しといった多面的な対応が必要となっています。
そこで、これからの諸問題に適切に対応し、組合の活力を維持増進していくには中核体としての組合事務局の体制強化が必要不可欠であり、それを強化し得るかどうかが組合の将来を左右する重要な要の問題であるといえます。
そうした認識のもと、組合並びに団体に関する事務局の代表者が共に手を携えて、石川県中小企業団体事務局協議会(仮称)を設立し今後予測される各種の課題に取り組む必要性がとくに痛感されるところです。 |